2023年4月16日(日)在日中国大使館教育処で、一般社団法人中日教育研究学会の2023年度研究大会が開催されました。今回の研究大会は、昨年の2022年9月22日に一般社団法人になった我が学会の初めての大会となり、4年ぶりに対面交流の研究大会でありました。新型コロナの影響で昨年の2022年と一昨年の2021年の我が学会の研究大会や諸活動はオンラインで行いました。そこで培った経験を生かし、対面交流に来られない会員も参加できるようリアルタイムのオンラインでの参加のハイブリッド形式で今年の研究大会を開催しました。学会としては初めての試みであるが、会員の皆様のご協力とご理解のお陰で、研究大会は大成功でした。本会場の32名の参加者と、46名のオンライン参加者を合わせ、計78名の会員と一般参加の研究大会となりました。運営委員会一同、全ての方々に心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
研究大会に合わせて、大会の後、2023年度会員総会も行いました。
研究大会と会員総会の詳細は以下の様子です。ご覧ください。
呂会長は、一般社団法人になってから学会の目指す姿を説明し、より良い学会の未来展望を共に頑張っていこうと会員に呼びかけました。
予定していた中華人民共和国駐日本大使館教育処参事官の陳丽萍女史が急な用事で来られなく、代わりに中華人民共和国駐日本大使館教育処一等書記官の侯書会女史が来賓挨拶をしてくださいました。
今年より我が学会の名誉理事になった、帝京大学共通教育センター教授(兼帝京科学大学理事)の冲永隆子先生より「私たちはどのような人生の最期を迎えたいのか?」と題した基調講演をいただきました。生命倫理や生命・環境学を専門とされている冲永隆子先生は、変化の激しい今日の社会、ないし予測不可能の未来の社会において、社会全体で生命に対する尊重の念をもち、生命対生命のコミュニケーションが大切であると教えていただきました。
一般社団法人になった我が中日教育研究学会では、名誉理事推薦条例をもとに、社会的に貢献され、学会の関連分野の著名な専門家を学会の名誉理事になっていただくことができました。今回、名誉理事の代表として、冲永隆子先生に名誉理事記の授与式を行いました。
今年の研究大会では、個人研究や共同研究などの会員の日頃で研鑽されていた成果を、8本の研究発表がありました。
1.上級日本語の授業における道徳教育の試み | 楊帆(海南大学) |
2.地域の伝統文化の保護・伝承における学校の役割―三浦半島M小学校の実践を事例として― | 金龍哲(東京福祉大学) |
3.中堅保育者以上の3歳児に対する言葉かけ技法に関する実証的研究―配慮が必要な姿を中心として― |
戸田大樹(創価大学) 前川洋子(豊岡短期大学) 佐久間良恵(東京家政大学) 氏家博子(草苑保育専門学校) 松本佳代子(草苑保育専門学校) 舘 秀典(東京福祉大学) 荒木由紀子(東京福祉大学) |
4.学校と地域の協働における日本のコミュニティ・スクール制度の実践とメカニズム |
王 国輝 (温州大学教授・日本大学文理学院客員研究員) |
5.小学校算数科における指導観の比較研究―首都師範大学附属朝陽実験小学校との「同課異講」を通して― |
高木敬一(立川市教育委員会) 是川賢一(八王子市立元木小学校) 田久保 響(墨田区立隅田小学校) 立山 開(八王子市立由井中学校) 鈴木詞雄(創価大学) 長島明純(創価大学) 董 芳勝(創価大学) |
6.中国における高校と大学のアーティキュレーションの現状と課題―四川省の日本語課程を事例にして― |
何 育汶(東京外国語大学博士課程) |
7.長田新の「新中国教育」認識 |
劉 幸(広島大学) |
8.中国高等教育の国際化の実践と課題ー北京語言大学東京校の事例を中心に― |
孫 暁英(北京語言大学東京校) |
講演資料
講演資料は容量が大きいため、WEB上にアップすることができず、必要な方は事務局(zhongri@scjer.com)まで問い合わせください。
研究発表要旨
研究発表要旨は、会員のみダウンロードできます。会員以外の方は、事務局(zhongri@scjer.com)まで問い合わせください。
ダウンロードはこちらよりアクセスしてください。
研究大会の後、2023年度会員総会も開催しました。総会の議決条件を揃えたことを確認し、会長による総会の開催を宣言し、推薦された慶応義塾大学の王傑会員が議長になりました。議長のもと、6つの議案事項を1つずつ、出席の会員に諮って、全場一致で全ての議案事項を議決しました。
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