2025年新春挨拶
中日教育研究学会代表理事・会長
帝京科学大学教授
呂 暁彤
新春お慶びを申し上げます。蛇年春節快楽!
旧年大変お世話になった各団体・個人またご関心を寄せてくださった方々、いつも応援をしてくださる会員の皆様、事務局の皆様に心より感謝を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年を振り返えりますと、1月の新年早々に日中介護学会と共催した新年会を、各中日団体の代表者を招待し、中国大使館教育処で盛大に開催しました。杜柯偉教育公使参事官初め、多くの団体よりお祝いの言葉を頂戴いたしましたことに、改めて御礼申し上げます。
4月の本会年次大会前日には、中国教育装備行業協会特殊教育教学と装備工作委員会王強理事長からの招へいを受け、急遽でしたが第83回中国教育装備展覧会に会長として参加しました。ここでは、期待以上の連携を結ぶことができ、今後の日中の特別支援教育に関する教材教具および専門性の向上についての協定ができました。翌日の本会年次大会の際に公表し、大きな反響をいただきました。さらに、年次大会当日には中国心理学分野の名学者復旦大学の孫時進教授からも社会学視点で心理問題の現状を提示する際に、さまざまな関係する団体等との提携の重要性をお示しいただきました。
さらに喜ばしいことが続き、2022年に法人化した本会の会員は300人以上に増え、在日中国団体としても社会的に認められ、5月に在日中国団体の初の日本学術会議の協力学術研究団体に指定されました。在日中国科学技術者連盟楊克倹会長のご提案により、祝賀会を開催していただきました。
2024年の最終イベントとして、9月に学術団体指定記念シンポジウムを大使館教育処で開催しました。文部科学省国立特別支援教育総合研究所の久保山茂樹センター長と厚生労働省国立のぞみの園研究部の日詰正文部長にご講演をいただき、障害福祉の視点から障がい児者のみならず、インクルーシブ教育はライフステージのスタートラインであることを改めて認識いたしました。
今年の干支は「乙巳(きのと・み)」です。蛇年は日々努力を重ねて成長し、脱皮して新しい姿で再出発するという意味を表す年です。我が会の今の状況にピッタリの言葉だと思います。会長として、昨年までは日中関係団体や大学、有志者同士の方々と関わりを深め、これまで地道に積上げてきた会の基盤をより一層に固めてまいりました。
本年の課題は盛り沢山です。3月に学術学会としての資格認定の登録が得られる予定です。これを機に、日中の教育福祉人材育成に取り組み、学術団体としての専門性を高めていくことと考えています。また、毎年4月に開催している本会年次大会は15回目になります。日中の福祉人材育成というテーマで、日中の教育をよくご存じの文部科学省の新井聡先生と東京大学の牧野篤先生にご出席いただき、より多くの会員に参集いただき、盛大に行えるように企画を進めています。今後も会員の活気を引き出せるよう、国内外で資格認定研修会、国際シンポジウムを開催するなど積極的に会の役割を発信し、その責務を果たしたいと考えております。さらに、会の専門性を活かし、より積極的に関係する各団体と協力し合い、100万弱の在日中国人の家庭の教育、福祉、生活支援にも貢献したいと考えております。今年も最終イベントは9月のシンポジウムです。今回は、国際交流会議を兼ねて開催する予定です。お楽しみにして頂ければ幸いです。
むすびに、関係する各団体のご発展とみなさま、そして本会の会員の健康を祈念しております。今後とも、中日教育研究学会へのご支援ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。